MCC-8004メディア・コマンド・センター


MCC-8004シリーズ・マルチビューワーは、ビデオウォール・マーケットにおけるリーダーです。
MCC-8004シリーズは、最大120ものビデオ入力を単一のディスプレイ群に表示可能です。デジタル/アナログ・ビデオ(コンポジット、SDI、またはコンポーネント)、オーディオ(バランス/アンバランス)、HDビデオ(HD-SDI、またはコンポーネント)、そしてコンピュータ信号(DVI / VGA)を1つのディスプレイに表示できます。
 
それに加えて、MCC-8004シリーズは、無制限ともいえる柔軟な拡張性を持っています。シンプルなシステムは4分割より始め、増設要求がある度にモジュールを単純に増設して行くだけです。
 
MCC-8004シリーズは統合型オンスクリーン・ディスプレイ(OSD)機能を持ち、アジア/ヨーロッパ文字のサポートばかりではなく、オンスクリーン・ラベルの表示、画像枠の表示、アラーム、そしてオプショナルなオーディオメーターの表示といったことが可能です。入力された信号は、ディスプレイ上の自由な位置に自由なサイズで表示できます。
 
MCC-8004モジュールは、VCC-8000やACC-8000モジュールとカスケード接続でき、更に複雑なモニタリングをすることができます。
 
   

アーキテクチャ

個々のモジュールは独立しています。1台のモジュールが故障した場合、対応する4入力信号も失われてしまいます。加えて、カスケードされたDVI-I信号のアナログ部分は、自動的にバイパスされます(内部リレー)。制御カスケードはRS-485であり、それ故制御の接続は確立されています。この方式では、ディスプレイはDVI-I入力において、デジタルとアナログ信号が自動的に切り替わる機能を持つ必要があります。 もう一つの方法として、モニターが分離した2つの入力、DVI-DとVGAを持ち、入力信号を自動検出してどちらか信号の出ている方を自動的に表示する方式です。 
図面の右側は、スペアモジュールが冗長性を増加するために追加されたことを示しています。対応する4系統の信号がスペアモジュールへも入力され、関連するAvitechの構成のプリセットが一旦呼び出されれば、モジュールの故障は、ディスプレイ・ロスの原因とはなりません。モジュールの状態はGPI コンタクトかSNMPプロキシーエージェントを通して、ルーター構成サルボとAvitechのプリセットがスクリプトで呼び出すことの可能な、ネットワーク・マネージメント・システムへ送られます。
   
 
各グループの最終モジュールのDVI出力は、モニタに画像を出力します。各グループの最終モジュールのVGA出力はまた、他のグループの最初のモジュールのバックグラウンド入力に接続されます。定常状態では、各グループの最初のモジュールの入力はディスエーブルです(デフォルトで黒背景に設定されています)。
   
どれか1つのモニターがフェイルした場合、双方のグループの全ての入力を統合するというプリセットがループケーブルを通して呼び出され(たとえばSCPパネルを利用して)ます。他のモニタがフェイルした場合、この状況を解決する他のプリセットが再び呼び出されます。同じコンセプトが2つ以上のグループにも拡張できます。
   
 

ハードウェア・オーバービュー

ビデオ信号
標準のMCC-8000モジュールには4系統のBNCタイプのビデオが入力できます。MCCモジュールはスタンドアロンの4分割装置として、もしくは、バーチャルモニタ・ウォールのような多入力を必要とする構成では、カスケード接続しての使用が可能です。入力可能信号は、コンポジット、SD-SDI、またはHD-SDIです。スクリーン上のどのウインドウも自由に動かしたり、フルスクリーンも含めて大きさを変えたりすることが可能です。

オーディオ
アナログ・ステレオ、平衡/非平衡のAES/EBU信号の入力が4系統とも可能です。デジタル信号は、SD-SDIビデオ信号より抽出が可能です。AES/EBUモニタ出力は、外部装置でのモニタが可能です。

コミュニケーション
MCC-8000には3種類の異なったコミュニケーション・プロトコルがあります。自動検出 IPポート(直接接続でもクロスオーバーケーブルは必要ありません)はCosmosまたはGalaxy制御ソフトウェアが動作する制御装置・PCと接続するために使われます。RS232ポートは、サードパーティのオープンASCIIプロトコルをサポートするためにあります。RS485ポートはほかのモジュールとカスケード接続するために準備されています。

内部フラッシュメモリ
内部フラッシュメモリには30種までのプリセットを記録できます。これらは、Cosmos、Galaxyもしくはコンパネにより呼び出すことが出来ます。

ソフトウェア・オーバービュー

COSMOS
バーチャルモニタ・ウォールの構成を作成、編集できるGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を持つ制御システムです。このソフトウェアはモニタ上で簡単にシステムの構成を作成、編集することが出来ます。Cosmosはまた、ルーティング・スイッチャ、プロダクション・スイッチャ、タリー制御システムとインターフェースすることが出来、ダイナミックに名前を変更したり、バーチャルUMD上でのタリーが可能です。CosmosはWindowsベースのプログラムであり、Microsoft社のWindows XPや2000であれば、どんなデスクトップPCやノートPCでも動作します。Cosmosは警報リポート機能が組み込まれており、AviNET SNMPオプションと組み合わせと使うことにより、パワフルな制御ソリューションとなります。
CosmosはAvutechタッチスクリーン制御パネルに組み込まれ、バーチャルモニタ・ウォールのバーチャル・コマンドセンターとして機能します。

GALAXY
GALAXYは簡単だが機能が充実したシステムです。このソフトウェアはサードパーティ製のルーティング・スイッチャ、プロダクション・スイッチャ、タリー制御システムとインターフェースする必要のない固定した構成に最適です。レイアウトやプリセットは、IP もしくはRS232を経由してサードパーティ製の制御装置により素早く呼び出すことが出来ます。

AVINET
AviNETは、業界標準のネットワーク・マネジメント・プロトコル(SNMP)を使用したソフトウェアベースのサブシステムです。この警報リポート・ソフトウェアは、SNMPトラップを送出することによりシステムのステータス情報を知らせます。


キーとなる機能
  ・HD / SD-SDI /コンポジット(PAL/NTSC)の自動検出
  ・1600 x 1200 / 1920 x 1080 / 1920 x 1200までの出力解像度
  ・26種類までのプリセット
  ・オンスクリーン・ラベル、ボーダー、警報
  ・組込デジタル時計(NTPをサポート)
  ・組込オーディオ(位相AES(平衡/非平衡)、アナログオーディオ)向けのオプション・オーディオメーター
  ・タリーまたは警報用の8つのGPI ポート
  ・アスペクト比(16 : 9 と 4 : 3)の自動検出
  ・Avitech ASCII プロトコル(AAP)のサポート
  ・ダイレクトTSLタリー/ UMDインターフェースのサポート
  ・VCC-8000、ACC-8000とのカスケード接続
  ・CosmosとGalaxy制御ソフトウェアのどちらも使用可能
  ・外形寸法 : 1RU、48.3cm 幅 x 25.4cm 奥
  ・質量 : 3.6 kg
  ・電源容量 : 30 W以下

 

アプリケーション

   

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